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野村万蔵 (9世) : ミニ英和和英辞書
野村万蔵 (9世)[のむら まんぞう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [の]
 【名詞】 1. field 
: [むら]
 【名詞】 1. village 
: [よろず]
  1. (adv,num) 10,000 2. ten thousand 3. myriads 4. all 5. everything
: [そう, くら, ぞう]
 【名詞】 1. warehouse 2. cellar 3. magazine 4. granary 5. godown 6. depository 7. treasury 8. elevator
: [よ, せい]
 【名詞】 1. world 2. society 3. age 4. generation 

野村万蔵 (9世) : ウィキペディア日本語版
野村万蔵 (9世)[のむら まんぞう]

九世野村万蔵(のむら まんぞう 、本名・野村良介、1965年昭和40年)12月23日 - )は、狂言和泉流能楽師。二世野村与十郎。
野村萬七世野村万蔵)の次男として東京都に生まれる。幼稚園から大学まで学習院に学び、秋篠宮文仁親王とは学友であった(夫人は文仁親王妃紀子と学友)。2000年、万蔵家の分家である野村与左衛門家を150年ぶりに再興して二世与十郎を襲名したが、兄・五世万之丞の死去(八世万蔵を追贈)に伴い2005年に九世野村万蔵を襲名。東京藝術大学桜美林大学劇団青年座講師。名誉都民。
野村万蔵家の組織「萬狂言」を率い、九代目当主として国内だけでなく海外でも活動を展開。代々受け継いできた技と心を重んじ、古典を正しく美しく守り伝えていく。一方で復曲・新作の能・狂言にも関わり、能楽の可能性を追求している。また、国内外の現代演劇作品への出演、演出、他芸能とのコラボレーションにも積極的に取り組み、俳優、演出家としても高い評価を得ている。さらに、自身の役者活動だけでなく、流派や家を超えた交流や後人の育成を見据えた公演プロデュースも行い、能楽の普及、発展、向上のために奔走している。
多岐にわたる活動を精力的に行いながら、古典を守ることを貫く、狂言界の中枢格である。

== 主な活動 ==
【最近のオリジナル活動】
:
*「現代狂言」:コントと狂言のコラボ。南原清隆とのタグで、2006年の旗揚げ後、毎年全国ツアーを行う。
:
*「外国人のための狂言会・YOKOSO KYOGEN」:セイン・カミュをナビゲーターとする、留学生にも分かりやすい解説をつけた公演。自身も、英語による狂言台詞を実演。2011年初演。
:
*「朗読劇・天守物語」:松坂慶子との共演で、国内だけでなく、2010年ハワイのホノルルまつり、2012年ワシントンD.Cの桜まつり100周年記念公演など海外公演も開演。
【映画・ドラマ・CM】
:
*白石加代子主演の映画『第七官界彷徨〜尾崎翠を探して』(1998年。尾崎翠原作、浜野佐知監督)に、小野一助役で出演。
:
*大河ドラマでは、芸能指導(舞、謡、漢詩など)を多数手掛けて来たほか、2014年には、自身も『軍師官兵衛』で三番叟(鈴の段)の舞を舞う。
:
*ユニクロの広告・ポスターに抜擢されたこともある(出演年は不明)。
【現代演劇】
:
*村松英子主宰の『サロン劇場』への参加。1996年の『葵上』(三島由紀夫近代能楽集』より・若林光役)以降、和敬塾サロンと国立能楽堂における『班女』(1996年)、『弱法師』(1997年)、『卒塔婆小町』(1997年)、『熊野』(1998年)、紀伊國屋ホールにおける『薔薇と海賊』(2007年)等、数々の三島作品に、主に村松英子の相手役として出演。2014年には、和敬塾サロン第12回公演『冬のロマン-語り芝居-』において、オスカー・ワイルド作・村松英子翻案「扇の不思議」(原題「ウィンダミア卿夫人の扇(Lady Windermere's Fan)」)に風見伯爵役で出演したほか、室生犀星「不思議な魚」、夏目漱石夢十夜」の朗読を披露。
:
*水戸芸術館ACM劇場『キャッシュ・オン・デリバリー』(英国コメディ。2012年)の演出。
【祭典等】
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*全国各地で毎年行われている「大田楽」(五世万之丞による構成・演出)を統括し、山代、伊東では、自らも田主役となり奏上を行う。スペインやカナダ、アメリカ、韓国など、海外にも遠征している。また、伊勢神宮式年遷宮に際し、2009年の宇治橋架け替えでは「奉納伊勢大田楽」を、2013年の御遷宮では「奉祝伊勢大田楽」を催した。この時は万蔵があらたに構成・演出を行い、野村萬を田主役、松坂慶子を巫女役に据え、万蔵自身は王舞を務めた。2015年には、上賀茂神社の式年遷宮に際しても奉納した。
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*平城遷都1300年祭の記念祝典(2010年)では、復元された「大極殿」の前庭特設ステージで藤原不比等に扮し、ドラマ仕立てで元明天皇の「平城京遷都の詔」を読み上げた。
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*2015年に行われた「古典芸能の祭典」(東京都歴史文化財団主催、NHKエンタープライズ制作)に舞台監修として携わる。中国に由来する舞楽(雅楽)に始まり、能楽歌舞伎舞踊文楽という日本の風土に根付き熟成した伝統芸能に、真伎楽(古代に大陸から渡り能楽の成立に影響を与えた伎楽を復元したもの)、大田楽(中世に天下泰平、五穀豊穣を願い流行した田楽を現代に再生させたもの)の「お祭り感覚」が加わった、祝祭性のある一大フェスティバルであった。これらの流れや特徴が分かるように、万蔵が能舞台上でナビゲーターを務め解説を入れた。また、大田楽には田主役で出演。この祭典の内容は、ナビゲーションに合わせて編集され、NHKワールドにおいて海外にも放映された。
【プロデュース公演】
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*「萬狂言本公演」:正統派の本格的狂言会。年4回。特別公演との兼ね合いで3回になることもあり。
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*「ファミリー狂言会」:幼児からお年寄りまで気楽な雰囲気でリーズナブルに鑑賞できる狂言会。お笑い芸人やタレントも解者説として参加。公演中のお稽古体験や、演目の中で出演者と一緒に観客が声を出す参加型観劇など、常に新しい試みを取り入れている。公演の最後に、子どもたちが狂言の型を体験できる「狂言たいそう」(曲:稲葉明徳、詞:野村万蔵、振付:佐藤弘道・野村万蔵、うた:野村万蔵)も行っている。また、ファミリー狂言会からは公式マスコット「ござる君」が誕生し、チラシやパンフレット上でナビゲートしたり、ステッカー等のグッズになって子どもたちに配られたりしている。年4回。特別公演との兼ね合いで3回になることもあり。
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*「萬狂言特別公演」:年1回。これまで、「野村万蔵家祖先祭」や「野村萬芸道傘寿記念」など、ユニークな企画を打ち出している。異流や他ジャンルなども積極的に登場させている。
「萬狂言」としては、東京の他にも、金沢、大阪、福岡で年1回の定例公演を行っている。これらの主催公演を通し、狂言の普及に勤める。また、水戸でもACM劇場の招聘による「萬狂言水戸公演」を毎年行っている。
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*「時分の会」:同年代の能楽師である友枝雄人(シテ方喜多流)、宝生欣哉(ワキ方下掛宝生流)と技を磨き合うために結成した。2014年に、20年越しで温めて来た上演の案を実現。「船弁慶」に「真ノ伝」「船中語」「舟唄」「早装束」の4つの小書きを付け、シテ方、ワキ方、狂言方がそれぞれ責任を持ち、活躍し影響し合う舞台となった。なお、会の名称の「時分」とは、世阿弥の言葉を意味するものではなく、その時分の自分たちの表現をしっかり舞台にするという意味がこめられている。定期的な形で公演することは考えていない。
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*「立合狂言会」:2015年発足。流派や家を超えた交流の場、若手研鑚の場を自ら作るために企画し、和泉流、大藏流の若手狂言師を一堂に集めた(東京公演、京都公演の2公演に分けて)。公演では、茂山千三郎とともに世話役として司会、後見をする。発足時、和泉流は、狂言共同社、狂言やるまい会、野村万蔵家、三宅狂言会、大蔵流は、大藏三兄弟、茂山千五郎家、茂山忠三郎家、善竹十郎家の8組織が参加。2016年には、これに大藏流の山本東次郎家、善竹家が加わった。
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*『獅子の祝彩』:2015年、野村万蔵プロデュース「伝統芸能in自由学園明日館」vol.1として開催された。としま未来文化財団・豊島区主催。豊島区で動態保存されている国の重要文化財自由学園明日館」を活かして伝統芸能の催しをしてほしいという主催者の依頼に、国境を越えた芸能を視野に入れて企画を練った。また、芸能と照明アートとのコラボレーションで幻想的な空間を作り出すことを思いつき、自らデジタル掛け軸の創始者である長谷川章に声をかけた。当日は会場となる芝庭の空間全体がデジタル掛け軸の照明に包まれ、浮かび上がった明日館の建物をバックにアジア各地の獅子たちが舞った。参加したのは、中国、インドネシア、ミャンマー、琉球、豊島区の獅子舞である。そして、アジアにルーツを持ちながら日本の伝統芸能である能に取り入れられ独自に表現された、「石橋」の獅子により最後を締めくくった。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「野村万蔵 (9世)」の詳細全文を読む




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